漫画で見る戦争「親なるもの断崖」

先日、婦人公論にこの本のCMが載っていたのですぐに注文。

作者は北海道室蘭の出身。

室蘭にある地球岬、語源は‘ポロ・チケウレ‘意味は親である・断崖
作者はその言葉に惹かれ室蘭の歴史を紐解くことに。
「室蘭風俗物語」という資料に出会い、作者の知らなかった世界、歴史に出会う。
遊郭公娼制度・女郎・初見世など胸をつかれるような言葉が次々に出てくる。

婦人公論で見たこの本の宣伝文句につられて買ったのですが、一気に読んでしまいました。
庶民の歴史の中で、あまりにも酷い女性の扱い。
時代に翻弄され男たちの餌食になった貧しい女たち。
1部と2部がありますが、1部は友人に貸しました。
私たち世代が戦争を考えるひとつの材料になります。
漫画ですが、これは大いにおすすめの本です。
実際はこの本、26年前に出版されたもの。
平成4年に第21回日本漫画家協会賞・優秀賞を受賞。
今年戦後70周年の節目に新装版として出版されたそうです。