ありがとう〜リバティ

リバティというのは、車のこと。
買った当時、日産のパパママリバティ・・というフレーズでよくCMが流れていた
あのファミリーカーの車です。
よく乗りました。
17年。
これまでの人生で、こんなに長く乗った車はありません。
最短で3か月というのもありましたから・・

このリバティへの愛着は相当なものでした。
何せ、麻梨花が3歳のころから保育園の送迎はもちろん、いつも隣には麻梨花がいたのです。
3人で出かける時には、後部座席に。
いろんなところへいきました。
そうそう、こんなこともありました。
梨花がまだ保育園のころです。
ガソリンを入れるのをすっかり忘れていて、朝乗ろうとすると赤ランプがついています。
我が家から一番近いガソリンスタンド迄約2キロ。
そこまでどうにかたどり着いてほしくて、麻梨花と二人で「がんばれリバティ、がんばれリバティ・・」と呪文のように唱えて運転すると、なんとガソリンスタンドの敷地に入った途端
停止、息切れ、力つきたのでした。
私と麻梨花は、自分たちの呪文がリバティに届いたと、本気で思ったのでした。
そのころから、リバティはただの愛車ではなくなり、私たちと人生を共に生きる同志のようになりました。
傍からみるとおかしいかもしれませんが、運転しながらリバティに話しかけるつもりで
独り言を言ったり、時には泣いたり。
私のこころ模様をずっと見守ってきてくれたと思うのです。

でも、昨年ごろから、なんとなく限界を感じ始めました。
エンジンをかける時、「もういやだ〜、できない」とでもいうように、ギ、ギギ、ギ〜と悲鳴をあげる。
車体のあちこちは、まるで老人の皮膚がかさついたり、皺がよったりするように
色褪せ、ひび模様が出たり・・
それでも、私のよきパートナーとして本当に頑張ってくれました。
こんなに感謝してお別れする車はいなかった。
ありがとう、最後にきれいに洗車して写真を撮って引き渡すことができました。

代わりに私たちのところへきた車は、スバルのレボーグ。
リバティが女の子なら、こちらは青年のイメージ。いやもう少し大人な感じ。
これからまた、新しいドラマが展開されていくことと思います。
よろしく、レボーグ。